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新説!最新版トゥルーバイパス解体新書!?

 こんにちは、JKです!本日はエフェクター関連ワードでばり目にするであろうランキングトップ3のトゥルーバイパスに関して簡単にお話しできればと思います。

 実は厳密にいえばトゥルーバイパスにもいくつか種類がござりまする。
特に多い2種類として
1、機械式スイッチ(主に9ピン、たまに12ピン)を使用したトゥ~ル~バイパス
これは接点の切り替えを利用したもので、踏むごとに内部のスイッチのピンの接触する位置が変わり、ゆきて帰りし物語のように音声信号の切り替えをするというものです。
 当店ではエフェクトOFF時は、エフェクトの入力部をアースに落とすことでエフェクト音の音漏れを防いでおりますが、エフェクトの入力部がアースに落ちていないものはエフェクト音がOFF時の音に回り込んでくる場合があります。

エフェクターのトゥルーバイパスによく使用される9ピンスイッチ
DTPTとも表記されます。

 利点としましては、単純な接点切り替えのみの為、OFF時にそのエフェクターのどの回路も通らないためにOFF時には原音をしっかりと維持したままバイパスすることができます。いわゆるデジタル回路の切り替えとは違い、一瞬で回路が切り替わるためレイテンシーとも無縁です。

 欠点といたしましては、接点を一気に切り替えるために、内部でシールドを一瞬引っこ抜いたのと同じような状態が発生するために、切り替え時にPOW!というポップノイズと呼ばれるノイズが発生してしまうことです。当店ではこれに対してはプルダウンレジスターと呼ばれる抵抗を追加することで、ポップノイズを抑えてあります。
 曲も進行し、ボーカルの声だけが響き渡る大サビ前のそのひと時、緊張感のある盛り上がりに響き渡るパフッ!っというノイズ!これは抑えねばなりますまい。

 また、いくらトゥルーバイパスといえども、君ひとたびその数多く繋ぎければ音細くなりにけりとなってしまいます。この場合には先頭に優秀なバッファーペダルをつないであげるとよいでしょう。

 また別のトゥルーバイパスの方法としては、電子リレーを使用する方法があります。これは主にチューナーに多く見られるバイパス方法で内部に電子リレーを使用して信号を切り替える方法です。
 トゥルーバイパスと明記されていても、電源が抜けている場合切り替え動作自体が行われないものがこれにあたります。

電子リレーの一例

 え!トゥルーバイパスでも種類が違いますんけ!?じゃあ音も違いまするか?
と、思われるかもしれませんが、正直なところスイッチ自体の接点の個体差もありますので音質の有利不利は聞き分けられるほどではないと思います。
 事実、よりピュアな高音質が求められるハイエンドオーディオの世界でも電子リレーはつかわれております。

 電子リレー方式の利点、欠点に関しても機械式スイッチのものと同じです。チューナー以外にも意外と多くのメーカーがこのリレー方式を採用しています。
微々たる追加の欠点としましては、リレー自体の動作にも電源が必要なため、多少電池の消耗が早くなってしまうことでしょうか。

上の2つの素材の違い以外にも、機械式スイッチを使用したトゥルーバイパスの配線のパターンはいくつかあります。正直なところ、そのパターンがかわったことで音質に大きな変化が出るものではないと思いますので、配線のしやすさを重視してあげるとよいと思います。

ざっとトゥルーバイパスに関して触れてみました、次回は電子スイッチを利用したスイッチの解説ができればいいなと思います。