こんにちは、JKです!今回はエフェクターやギターのトーンに使用するコンデンサに関してざっくりお話しようかと思ったのですが、あまり馴染みのない用語をもちだすよりも今やリプレイスメントの定番となっているオレンジドロップ君をテーマに掘り下げていこうと思います。
(当店で製作しております、エコープレックスプリアンプには、本家同様ふんだんにオレンジドロップを使用しております!)
実は定番となっているオレンジドロップにもばっさり分けて2種類あるのをご存じでしょうか。
え?オレンジドロップって全部同じやありませんの?みんなオレンジドロップオレンジドロップゆうからみんな一緒やお持てましたわ!
と、おっしゃる方もおられるかと思います。
実際、楽器店やネットショッピングでオレンジドロップのページを見ても、明記されていない場合もそこそこあるようです。
が、が、が、418Pと呼ばれるタイプと715P、716Pと呼ばれるタイプでは、見た目はどちらも同じオレンジドロップでも大枠でみればどちらもフィルムコンデンサとよばれるものですが、使われている素材がまったく違うため、音響特性も違います。
418Pと715Pと716P?さっき2種類いいましたやん!嘘つき!
とお思いかとおもいますが、715Pと716Pは型は違いますが基本的な素材が同じで
716Pが715Pの上位モデルにあたるものなので、素材でばっさり分けて2種類ということでご勘弁ください。
418Pのほうは同じフィルムコンデンサでもポリエステルフィルムコンデンサと呼ばれるものでPSコンデンサと明記される場合がありますが、実際にはPSコンデンサは別の種類のコンデンサのことを指す場合がありますので、非常にややこしいです。
715Pのほうはポリプロピレンフィルムコンデンサと呼ばれます。
ポリプロピレンコンデンサは特性が良く、オーディオに向いている高音質な部類のコンデンサとなっております。
その2つ、素材違ったらどない違いますのん?音にも変化はでるんどすか?
ただ言ってみたかっただけの用語として突然登場させますが、誘電正接またの名をtanδ(タンジェントデルタ)がコンデンサに使われる素材によって違うため、音質に変化をもたらします。
日常でまったく発音することのない用語ランキング上位なのは間違いないので、秋の月を見上げながらタンジェントデルタと呟きながら夜を過ごすのはいかがでしょうか。