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部品から見るペダル解体新書その1

 こんばんは!JKです!
 9月20日といえば、はい!サラミスの海戦ですね!アテナイ軍がペルシャ艦隊を打ち破った日です!もしくはかの有名な世界周航を達成したマゼランが出港した日ということで、皆様もペダル部品の大いなる海へ船出してみてはいかがでしょうか。

 今後はマニアック偏とざっくり簡単解説編に分けて記事をつくってみようと思います。

 
 

今回はこれ!抵抗です。

 はい!これはカーボン皮膜抵抗という部品になります、これ以外にも顔色が悪くなった

金属皮膜抵抗君

              古風なイメージが特徴の

カーボンコンポジション抵抗

ほかにもセメント抵抗パンマンや酸化金属皮膜抵抗ちゃんがいますが、ギターペダルで主に使われるのは上の3つです!

 ざっくりした特徴として
 カーボン皮膜抵抗は肌色、安い、精度は±5パーセント、もっとも標準的な抵抗です。
歪ペダルに合うといわれることが多い抵抗で、もっとも見かける機会が多いと思います。

 金属皮膜抵抗は青色、カーボンより少し高い、精度は±1パーセント、カーボン皮膜抵抗よりも精度が要求されるところにしようされます。
 構造上ノイズにも強いとされ、音は硬質といわれがちですが、私としては広くレンジがとりやすく、精度もよく個体差を抑えられるためにバッファーやクリーンブースターに向いている抵抗だと思います。

 カーボンコンポジション抵抗はいわゆるビンテージものに使用されることも多く、構造ももっとも古い部類です。
 精度は±5パーセントなのですが、古い部品であるという関係上、その±5パーセント枠で収まらないものも多く、選定が必要となります。
 またリード線を曲げる際に本体も割れてしまう可能性があるので取り扱いには注意が必要です。
 価格も入手性の関係で上記の2つよりも高い場合が多く、また選定が必要なため高コストになりがちです。
 音としてはやはりいわゆるビンテージ音のイメージから想像される、いわゆるローファイな(よく言えば温かみのある)音といわれています。私としては音に積極的に色付けを加えていく、ファズや古風なブースターに使用するのにやはり向いていると思います。

 上記の3つの抵抗を使い分けているメーカーも多く、使用されている部品からそのペダルの目指す方向を読み取れる場合もあるので、知っておくとちょっと楽しくなれるかもしれません。

 当店ではもっともクリーンな方向を目指すブースターに金属皮膜、ファズやFETブースターにはカーボンコンポジション抵抗を使用しています!

機会があれば抵抗マニアック偏として、抵抗のメーカー各々の私の所見をご説明できればと思います。