こんにちはエフェクター担当のJKです!今日はポイントゥポイントについてざっくり書いていこうと思います。

ポイントゥポイントとは、これがポイントトゥポイントじゃけぇ!といったような明確な定義はなくラグ板やユニバーサル基盤、タレットボードなどを使い部品の足と足同士の温かい触れ合いを大事にした配線方法となっております。
部品の足と足でつないでいくため、信号の劣化が少なく、音質に有利といわれており古来から伝わる配線方法の一つです。
オールドアンプやブティックアンプなどはタレットボードなどをつかったポイントぅポイントであることが多いです。

え!ユニバーサル「基盤」?ちょいまちや、あんさん「基盤」つことるやないか!
とお思いの方もおられるかもしれませんが、ユニバーサル基盤の背面はランドと呼ばれる部品を固定するためのはんだが盛れる箇所になっており、基盤のパターンのみで部品をつないでいくいわゆるプリント基板とは別のものになっております。
なので、ユニバーサル「基盤」とはいいましてもこれも背面で部品の足と足をつないでいく形になっております。はんだ自体が通電するため、部品の足を繋げずはんだを順々にランドに盛っていくことで導通を確保するパターンもありますが、当店では部品と部品の心の繋がりを大事に、しっかりと部品の足同士を延ばし、時には絡めあうことで音質を追求しております。

配線の都合上、部品点数の多いものはケースの大きさの関係上ラグ板などで仕上げることがむずかしいのが難点ですが、音質劣化の観点や、通常のプリント基板では使いにくいサイズの高音質なコンデンサなどを使用することができます。
また意外な副産物としては実は修理もしやすい、という利点もありますプリント基板のパターン剥がれや、ランド剥がれなどと違いある程度修理は容易であることも利点の一つですね。
同じトゥルー繋がりでトゥルーバイパスに関してもいつか解説してみたいと思います。
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コロナでソーシャルディスタンスが叫ばれる中、部品同士のはんだによる温かいつながりを眺めながら秋を待つのはいかかでしょうか。