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  VOLペダルの配置について

  こんにちはJKです!VOLペダル考察シリーズの第2弾です。
5月11日といえばそう!スペンサー・パーシヴァルが暗殺されてしまった日ですね。

 イギリスで唯一暗殺されてしまった首相で、暗殺される前年、
かの有名な機械打ちこわし運動が巻き起こっておりました。

 何度踏みつけられようが打ち壊されないVOLペダルの輝きは200年の時を経ても
燦々と輝き続けています、本題にはいりましょう。

前回は軽くVOLペダルについて一般的な使用方法をまとめてみました。
         https://ambientone.net/other/346/

 その中でアンプのセンドリターンにVOLペダルを使用する方法をご紹介させていただきました、今回はその内容により沈み込んでみようと思います。


 VOLペダルはVOLを操作するペダルとはいえ、VOLの変化は実際には
VOLペダルの後段のペダルやプリアンプの挙動に大きな変化を与えこそすれ、
繋ぐ数やペダルの種類によってはVOLの操作が思い通りにいかない場合があります。

 前段のVOLペダル(ギターVOLでも同じです)を絞ってみても、ゲインは変化しますが思ったよりもVOLが下がらないといった経験がある方も多いのではないでしょうか。

 そこでセンドリターンにVOLペダルを繋ぐ方法が一つ浮かび上がってきます。
この方式の場合、ある程度の音量や歪量を決定するプリアンプの後段にVOLペダルを配置する為、全体の音量を一括でコントロールするという点においては理屈上もっとも理にかなった配置といえるでしょう。

 しかしながら難しい点があります、近年ではインピーダンスという言葉は
ギターベース界では知れ渡っていますが、アンプがセンドから送る信号のインピーダンスは、アンプの種類によってまちまちで、バッファー機能を搭載していないVOLペダルを使用しない場合、インピーダンスの関係で音質が非常に劣化してしまう場合があります。

 バッファー回路を搭載していないVOLペダルはVOLポットの数値を多くのギターやベースに適合可能にするために、その内部のポットの数値はある程度アバウトな数値が選定されている場合が多く、ハイインピーダンス用、ローインピーダンス用とざっくりです。

 もしセンドリターンに接続するこの方法を採用する場合は良質なバッファー回路を搭載したVOLペダルの仕様をお勧めいたします。
非常に大きなインピーダンスを受け止めることが可能なバッファーアンプを組み込むことにより、内部でインピーダンスを変化することでインピーダンス問題による音の劣化を防ぐことができます。

 当店でも某4本足の伝説の獣のバッファー2弾構造で挟み込んだVOLペダルや、
ディスクリート回路に拘る方向けのディスクリートバッファーで挟むこむ方式のVOLペダルを製作しています。

 次の回バッファ搭載型や非バッファ搭載型のバリエーションについて、
ご紹介できればと思います。

 あれほど機械を打ち壊したイギリスで、電子楽器の象徴たるFUZZやWAHが生まれたことに思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
 これからの日本の音楽の繁栄を願って、身近な機械を打ち壊してみるのも趣深いかもしれません。